引越しが決まり新居を契約。
さぁガンガン荷造りするぞ!…と気合を入れるその前に。
実は荷造りする前に、ある儀式を行わなければならないものがあるんです。
それは「仏壇」。
仏壇を家から運び出す前には「魂抜き」と呼ばれる法要が必要になります。
家から出す前に「魂抜き」を行い、新居に運び入れたら「魂入れ」を行って1セット。
この法要はもちろん自分では出来ませんので、ご自身の宗派を確認の上
その宗派に属するお寺に相談してください。
※宗派により、「魂抜き」は「閉眼法要」、「お性根抜き」、「お精抜き」など
色々な呼び名があります。
住職に家に来てもらう日取りの予約をする必要がある為
お寺への連絡は早めにした方が良いでしょう。
引越しシーズンに当たると、予約が埋まっている場合もあります。
また、魂抜き/魂入れ時に住職にお布施を渡すのが慣わしです。
(相場は1-3万程度)
合わせて家までの交通費とお茶代もお渡しするのが通常となりますので
家に仏壇がある場合は、引越し資金にこの金額も加算されます。
魂抜きの法要が済むと、晴れて荷造りOKになります。
引越し業者であれば仏壇の扱い方については認知している筈なので
基本的にはお任せしてしまっても問題無いと思いますが
万が一があっても替えのきかない「位牌」は手で持っていくのがベストです。
新居に仏壇を運び入れたら、今度は「魂入れ」の法要を執り行います。
「魂抜き」を行った住職にまた来てもらえるのがベターですが
遠方への引越しだった場合は難しいので、そういう場合は
同一宗派であれば別の住職でも問題ありません。
仏壇の引越しは、意外に大変なものです。
引越しが決まったら早めに準備に取り掛かることをおすすめします。